活性酸素が体内で過剰に増えると、細菌やウイルス、化学物質などを攻撃するばかりでなく、細胞をも攻撃・破壊し、臓器や血管に大きなダメージを与えてしまいます。それが、時にはさまざまな病気を発症する原因にもなります。その最たるものが、ガンですね。活性酸素が細胞の核の中にあるDNAを傷つけると、誤った遺伝子情報がインプットされてしまいます。細胞分裂の際に、遺伝子は誤った情報によってタンパク質を作ることになり、細胞が突然変異を起こして、その異質な細胞が増加して約10億個を超えるとガンになるのです。それに、動脈硬化も活性酸素が増加すると発症しやすくなる症状です。これは活性酸素によって酸化した悪玉コレステロールが、血管の内壁に付着するためと考えられています。動脈硬化は、心筋梗塞や脳梗塞、高血圧などの要因ともなりますから、注意が必要ですね。その他に、活性酸素の影響で起こる病気として、糖尿病、消化性潰瘍、膵炎、潰瘍性大腸炎、肝炎、腎炎、パーキンソン病、痴呆症なども挙げられます。また、活性酸素の悪影響は皮膚にも症状が現れます。皮膚が紫外線を浴びると活性酸素が発生し、脂質を酸化させ、老化色素と言われるリポフスチンを作り、シミの原因に。肌の弾力を保つコラーゲンやエラスチンなどの組織も酸化によって破壊され、シワやたるみの原因となります。さらに、目にも害を及ぼします。目に紫外線が入ると活性酸素が発生し、眼球にある不飽和脂肪酸が過酸化脂質に変質して、白内障などの症状が出やすくなります。もちろん、活性酸素は有害であるばかりでなく、細菌やウイルスを攻撃したり、有害物質を解毒する働きもあります。活性酸素の悪影響を受けないためには、必要以上に発生させないよう、活性酸素を増やす要因を減らす生活が大切ですー